慶応4（1868）年4月23日の攻防戦では、二荒山神社や八幡山には新撰組が展開している。西の延命院方面から砲撃を受け、持ちこたえられず撤退した。

宇都宮城は豊臣秀吉が戦国時代を終結させた地、歴代の徳川将軍が日光参拝の宿泊地で、歴史的に非常に意義のある場所。慶応4（1868）年4月戊辰戦争の際には激しい攻城戦が繰り広げられている。現在は宇都宮城の本丸西半分を復元した公園となっている。

上三川街道に掛かる。慶応4（1868）年4月19日の攻城戦で、新撰組はここから下河原門を攻略した。

門は現存せず、須賀神社が跡地の目印。土方歳三がこの付近での激戦から逃げ出そうとした味方兵士を斬り捨て鼓舞した、また、後日この兵士の墓の建立を頼んだという話が残る。

明治27（1894）年、宇都宮城内にあった「彰義隊数士之墓」が、寺内に移された。

宝永7（1710）年に宇都宮城主戸田氏が建てた城主の寺。位牌堂や僧堂があったが、戊辰戦争で消失し、歴代の墓だけが当時の様子を偲ばせている。市指定文化財。

日光街道沿い。慶応4（1868）年4月23日、この一帯で行われた戦闘の際に土方歳三は足指を負傷し、戦線を離脱したと伝えられている。

「汗かき地蔵」はその名前の通り、国に危急が及ぶと汗をかくと伝えられている。関東大震災や戊辰戦争の直前には、タオルで拭ききれないほどの汗をかいたとか。像の高さは約1ｍ、応永12（1405）年の作。国の重要文化財。

茅ぶきの山門は約350年前のもの。境内には官修墳墓（官軍の墓）がある。全国に「戊辰薩藩戦死者墓」がある中で、ここが一番美しい。

六道ノ辻は、戊辰戦争のとき激しい戦場となった場所。ここには、幕府軍の死者を哀れみ付近の住民が、明治7（1874）年建立の戊辰戦役戦士の墓がある。

境内には、官修墳墓と旧幕府軍の墓が北と南に向かい合って建てられている。

宇都宮市のシンボル樹齢約400年の大いちょうは三の丸土塁跡にたつ。土塁が残るのは松が峰門跡付近との2か所のみ。