街なかで出会う大谷石。宇都宮まち歩きで見つけた風景
宇都宮の街を歩いていると、建物の壁や石垣に、やわらかな表情をした石が使われていることに気付きます。
その石こそ、この街を代表する「大谷石(おおやいし)」です。
長い年月を刻んだ風合いと、やさしい表情を持つ大谷石は、歴史ある建物だけでなく、今も街並みや人々の暮らしの中に自然と溶け込んでいます。
今回は宇都宮の中心市街地を歩きながら、大谷石の魅力に出会える5つのスポットを巡ってみました。
歴史ある建物から、今も人が集う石蔵のカフェやスイーツ店まで。普段見過ごしてしまいそうな街の風景の中に隠れた、大谷石の新しい魅力をご紹介します。
INDEX

1.大谷石とともに時を刻む「旧篠原家住宅」
最初に訪れたのは、JR宇都宮駅西口からほど近い場所にある「旧篠原家住宅」。
明治28年(1895年)に建てられた豪商の店舗兼住宅で、国の重要文化財にも指定されています。
重厚な大谷石の蔵と、伝統的な木造町家が美しく並ぶ姿は、当時の宇都宮の繁栄を今に伝える貴重な存在です。
駅前という賑やかな場所にありながら、建物の前に立つと、街の喧騒が少し遠のいたような感覚になります。
外観を眺めていると、大谷石が古くからこの地域の暮らしを支えてきた建材であることを実感します。
駅前にありながら、そこだけ時間がゆっくり流れているような佇まいが印象に残りました。
※旧篠原家住宅は現在、耐震工事のため長期休館中(2027年1月頃まで予定)です。
住所:栃木県宇都宮市今泉1-4-33
アクセス:JR宇都宮駅西口から徒歩約3分
- 旧篠原家住宅
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2. 路地裏にひっそり残る石の風景「あさり川こみち」
通りから一本路地へ入ると、建物の間に大谷石の石積みが現れ、思わず足を止めたくなります。
日野町通り周辺に残る「あさり川こみち」は、そんな大谷石の風景と出会える散策スポットです。
華やかな観光スポットではありませんが、日常の風景の中に当たり前のように大谷石が溶け込んでいるのが印象的。
長い年月を重ねた石肌には色合いや凹凸の違いがあり、一つひとつ違った表情を見せてくれます。
特別な施設ではなく、こうした街の一角にも大谷石が息づいていることに気付かされる場所です。
住所:栃木県宇都宮市二荒町周辺
アクセス:東武宇都宮駅から徒歩約5分
- あさり川こみち
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3. 静かな住宅街「星が丘の坂道」で見つける街並み
続いて訪れたのは、中心部から少し北西に位置する星が丘エリア。
緩やかな坂道が続く、落ち着いた住宅街です。
坂をゆっくり上っていくと、約40メートルにわたって続く大谷石の石塀や敷石が現れます。
この景観は2020年に復原改修され、現在も美しい石の街並みが受け継がれています。
やわらかな色合いの石肌と整然と続く石塀は、住宅街の風景に自然と溶け込み、歩くほどに大谷石の表情を楽しめる場所です。
派手な観光名所ではありませんが、大谷石ならではの質感や街並みとの調和をゆっくり味わえる、知る人ぞ知るスポットです。
住所:栃木県宇都宮市星が丘1丁目周辺
アクセス:関東自動車バス「戸祭」または「星が丘中入口」下車徒歩約5分
- 星が丘の坂道
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4. 大谷石が生み出す静寂の空間「石の蔵」
次に訪れたのは、宇都宮市東塙田にある「石の蔵」。
明治時代に建てられた大谷石の蔵を再生した、レストランやカフェラウンジを備える複合施設です。
緑に囲まれたアプローチを進むと、街なかにいることを忘れてしまうような静かな空気に包まれます。
建物の中へ入ると、高く積み上げられた大谷石の壁が存在感を放ち、やわらかな照明が石肌の表情をより美しく映し出しています。
今回利用したカフェラウンジは、吹き抜け空間に螺旋階段やソファが配置された落ち着きのある空間。
大谷石に囲まれた静かな空間で過ごしていると、時間を忘れてゆっくり過ごしたくなります。
いただいた「フランボワーズショコラ」は、濃厚なチョコレートのコクにフランボワーズの爽やかな酸味が重なり、最後まで飽きることなく味わえる上品な一品。
歴史ある建物だけでなく、その空間で過ごす時間そのものも、「石の蔵」ならではの魅力だと感じました。
住所:栃木県宇都宮市東塙田2-8-8
アクセス:JR宇都宮駅西口から車で約5分、徒歩約15~20分
- 石の蔵
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5. 今もカルチャーが息づく「南宇都宮石蔵倉庫群(PATISSERIE chihiro)」
最後に訪れたのは、南宇都宮駅近くにある南宇都宮石蔵倉庫群です。
かつて倉庫として使われていた大谷石の建物が、現在は飲食店やショップとして活用され、新たなにぎわいを生み出しています。
今回立ち寄ったのは「PATISSERIE chihiro」。
ショーケースには色鮮やかなケーキが美しく並び、思わずショーケースの前で立ち止まってしまうほど。
奥へ進むと、大谷石の壁と高い天井が印象的なイートインスペースが広がり、石蔵ならではの落ち着いた雰囲気が漂います。
重厚感のある大谷石と、華やかなスイーツ。
対照的な魅力が心地よく調和し、歴史ある建物が今も人々の暮らしに寄り添い、新しい価値を生み出していることを実感できる場所でした。
住所:栃木県宇都宮市吉野1-7-10
アクセス:東武宇都宮線 南宇都宮駅から徒歩約3分
- 南宇都宮石蔵倉庫群
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宇都宮・大谷石まち歩きのポイント
まとめ
大谷石というと、「大谷資料館」のような採石場跡を思い浮かべる人も多いかもしれません。
けれど、宇都宮の街を歩いてみると、大谷石はもっと身近な存在として、人々の暮らしや街並みの中に息づいていることがわかります。
歴史を伝える文化財、路地裏や坂道に残る石の風景、そして現代のカフェやスイーツ店。
それぞれの場所で異なる表情を見せながら、今も宇都宮らしい景観をつくり続けています。
次の休日は少し視点を変えて、大谷石を探しながら街歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
街を歩く楽しさをきっと感じられ、宇都宮の魅力に出会えるはずです。

























地元宇都宮のコミュニティFMでパーソナリティとして日々、宇都宮の魅力を発信しています。
趣味はお花鑑賞、ハイキング、温泉巡りです。
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