自然に癒され温泉へ。男抱山・富士山(女抱山)で整う一日
ふと「どこか静かな場所に行きたいな」と思った週末。そんな気分にちょうどいいのが、宇都宮市北西部にある男抱山・富士山(女抱山)の里山ハイク。派手な観光地ではないけれど、歩くほどに気持ちがほどけていく、やさしい山時間が待っていました。
INDEX

里山の静けさとご褒美温泉をめぐる一日
宇都宮市北西部に位置する男抱山(おただきやま)・富士山(通称女抱山(めただきやま))は、寄り添うように並ぶ2つの里山です。標高は高くありませんが、自然林に包まれた静かな環境の中で、気軽にハイキングを楽しめるスポットとして親しまれています。
今回訪れたのは、そんな男抱山・富士山(女抱山)を歩き、下山後に道の駅うつのみやろまんちっく村の温泉「湯処あぐり」まで巡る、自然と癒しを感じるコースです。休憩を含めても往復2時間ほどで楽しめるため、気軽な里山ハイクにもぴったりです。
登山口に立つと、まず感じるのは空気の静けさです。スタート直後はなだらかな林道が続き、構えることなく歩き始められる穏やかな雰囲気があります。
一歩森の中へ入ると、空気が少しひんやりと変わり、足裏から伝わる土のやわらかさや、森の香りがふわっと広がります。
葉が揺れる音や足音だけが響く空間に、街の気配は自然と遠のいていきます。
最初に目指すのは男抱山。道中はゆるやかな傾斜が続き、登山というより森の中を歩くハイキングに近い感覚です。会話をしながらでも無理なく進める歩きやすさがあります。
途中、木々の間から差し込む光が印象的で、時間帯によって表情が変わるのも魅力のひとつ。道ばたには小さな花が点々と咲いていて、思わず足を止めたくなるような素敵な光景が続きます。
石の祠に出会う。
木立の中を進んでいくと、ふと現れる石の祠。静かな森の中でひっそりと佇むその姿に、思わず足を止めたくなります。
その場だけ少し空気が引き締まるような、不思議な存在感。道中の安全をそっと祈りました。
男抱山へ!山頂でひらける360度の大パノラマ
石の祠をすぎれば、もうひと踏ん張り。
ゆるやかだった道は少しずつ傾斜を増し、足元にも岩が見え始めます。
すると、木々の間から陽の光が差し込み、少しずつ視界が明るくなっていきます。山頂が近づいていることを感じながら、最後の坂を登っていきます。
そして——山頂へ!
男抱山のピークに立った瞬間、目の前に広がるのは360度の大パノラマ。それまで森に包まれていた分、視界が一気に開ける瞬間に思わず『わ、すごい』と声が出ました。
晴れた日には関東平野の広がりや周囲の山並みまでぐるりと見渡せて、「ここまで歩いてきてよかった」と素直に思える開放感。標高は高くないのに、この見晴らしはちょっとしたご褒美そのものです。
風が抜けるたびに、汗ばむ体がすっと軽くなるような感覚も心地いいポイント。
しばらくその場に立ち止まり、心地よさを満喫したくなる。そんなごほうびのような山頂時間です。
山頂を楽しんだ後は富士山へ
男抱山から富士山(女抱山)へは、尾根をたどって進む穏やかなコースです。アップダウンはありますが、全体的にはリズムよく歩ける道が続きます。
光の差し込み方や風の通り方など、自然そのものの変化をじっくり感じることができます。
富士山の山頂は、男抱山とは対照的に落ち着いた空間。
静かな空気の中で落ち着いて景色を楽しめるのが特徴で、余韻を味わえるピークです。
下山は登りとは異なるルートをたどります。静かな森の中をゆっくりと下りながら、歩くほどに違う表情の自然が現れてきます。
途中には大きな岩の見晴らしポイントがあり、視界がふっと開ける場面も。歩いてきた山並みや里の景色を見渡しながら、思わず足を止めたくなる場所です。
さらに道中では、季節の花がところどころに咲いており、足元にやさしい彩りを添えてくれます。中には目を引く大きめの花もあり、森の静けさの中にふわっと明るさが加わるような印象でした。
同じ山でありながら、登りとはまた違った楽しみがあり、ゆっくりと余韻を味わいながら登山口へと戻っていきます。
ろまんちっく村へ。ご褒美の温泉時間。
下山後は、近くの「道の駅うつのみやろまんちっく村」へ。
広い敷地に農産物直売所やレストラン、体験施設などがそろう複合型の観光スポットです。
湯処あぐりで癒しのひととき
立ち寄ったのは温泉施設「湯処あぐり」。広い露天風呂で陽の光を感じながら湯に浸かれば、山歩きの疲れがゆっくり癒されていくよう。歩いてきた「動」の時間が「静」へと落ち着いていく、そんな心地よさのある温泉です。
お湯はやわらかく、長く浸かっても体に負担が少ない印象で、ハイキング後の“リカバリー”としても相性の良さを感じる湯でした。
山でリセットした心と体を、ゆっくり日常へ戻してくれるような、そんな締めくくりの温泉時間です。
また、ろまんちっく村内には地元野菜が並ぶ直売所やお土産コーナーもあり、登山帰りに立ち寄るのも楽しみのひとつ。宇都宮ならではの特産品やスイーツなどを眺めながら、ゆっくり過ごす時間も心地よく感じられます。
アクセス・注意点
宇都宮駅からは車で約30〜40分ほど。東北自動車道「宇都宮IC」からは約5分です。
駐車場は近くの「道の駅うつのみや ろまんちっく村」の利用がおすすめです。
登山道は整備されていますが、自然道のため、歩きやすい靴に加え、トレッキングシューズなど滑りにくい靴がおすすめです。山頂付近や岩場では足元に注意しながら歩きましょう。雨のあとは滑りやすくなるため、コンディションに応じた準備をすると安心です。
- 男抱山
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まとめ
男抱山・富士山(女抱山)は、派手な観光地ではありませんが、森の中を歩き、山頂で視界がひらける開放感を味わい、静かな余韻の中で下山するという、里山ハイクの魅力がぎゅっと詰まった場所です。
そして山歩きのあとには温泉で体を休めながら、ゆっくりと一日過ごせるのも魅力のひとつです。
日常から少し距離を置き、自然の中で気持ちを整えたい休日に、そっと訪れたくなる場所です。






























地元宇都宮のコミュニティFMでパーソナリティとして日々、宇都宮の魅力を発信しています。
趣味はお花鑑賞、ハイキング、温泉巡りです。
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