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第6回古賀志の孝子桜まつり 4/5(土)〜4/6(日)

「孝子桜まつり」は、この桜を愛してやまない地元の人達による手作りのお祭です。
市指定天然記念物でもある樹齢400年の孝子桜(こうしざくら)。小規模特認校でもある城山西小学校の校庭に咲くしだれ桜の姿には畏敬の念をおぼえます。
今年は地元劇団による旗揚げ公演、人形劇、和太鼓、お囃子を実施するほか、隠れた名物耳うどん、古賀志そば、大谷石窯焼きピザなどの模擬店が出店します。うららかな春を見に足を運んでみてはいかがでしょう。
○期間 平成20年4月5日(土)・4月6日(日) 午前10時〜午後8時
○ライトアップ 午後6時30分〜午後8時
○場所 城山西小学校校庭(栃木県宇都宮市古賀志町583)
○交通 宇都宮ICより約20分
○問合せ先 桜まつり実行委員会(城山西小学校) 028-652-0800
○詳細 こちらへ
古賀志の孝子桜について
むかしむかし、古賀志山(こがしやま)のふもとに、病気のお父さんと二人暮らしの孝助(こうすけ)という男の子が住んでいました。孝助は、毎日毎日、お父さんの看病(かんびょう)をした後、いつも大きな桜の木の下に来て、こうお願いするのでした。「おねげえだ。おらのお父(とう)の願いを聞いてくれ。1日でいいから、花をいっぱいさかせてくれ。」孝助は、目をつぶり、お祈りの言葉(ことば)を唱(とな)えると、すっかり葉を落とした桜の木を後に、がっくりと肩を落として帰っていくのでした。
毎朝、村々が真っ白な霜(しも)に覆(おお)われるこの季節(きせつ)に、桜が咲くはずがありません。しかし、孝助は、毎日毎日祈るのでした。「孝助、早く桜が見てえ。孝助、早く桜が見てえ。」お父は、そんな孝助に苦しそうにこう言うのでした。病気でもう3年も寝たきりのお父にとって、春の満開(まんかい)の桜を見ることが、ただひとつの楽しみだったのです。
しかし、どうやら来年の桜の季節までもちそうにない自分のことに気づいてか、しきりに「桜が見てえ。桜が見てえ。」といっては孝助を困らせるのでした。そんなお父がある夜、孝助に「孝助。お父はもうだめだ。毎日毎日、おまえが桜にお願いしているのは知っている。すまんな、孝助。お父の最後の願いだ。冬の寒いのに、桜の花が咲かないのは知っている。せめて、明日(あす)の朝、桜の木の下に連(つ)れていってくれ。」
お父の話を聞いて孝助は、古賀志山にある大日様(だいにちさま)の社(やしろ)に走りました。真っ暗(まっくら)な山道を必死(ひっし)に走りました。社に着いた時、孝助の着物はぼろぼろで体のあちこちからは血がにじんでいました。そんな痛みも忘れて孝助はただただ祈りました。「大日様。もう桜は咲かなくてもいい。その代わり、お父を桜の木の下に連れていくからせめて明日は暖かい日にして下さい。」祈り終わると孝助は、今来た夜道を重い足を引きずり帰りました。
朝が来ました。孝助が願ったような暖かい日でした。孝助は、すっかり軽くなったお父を背負(せお)って、桜の木に向かって一歩一歩 歩き始めました。「すまねえな。お父が病気になっちまったばっかりに。重くねえか。孝助。」お父が弱々しい声でつぶやきました。しかし、孝助は涙をこらえて首を横に振ることしかできません。「もう少しで桜の見えるところだ。」
孝助はさっきからずっと下を見いたまま歩いていました。桜を見るのが怖かったのです。でも、大日様を信じて、いつものようにお祈りをした後、静かに目を開けました。何とそこには、今まで見たこともないくらいの満開(まんかい)の桜があるではありませんか。
「お父、咲いたぞ。桜が咲いたぞ。」お父の目からは、涙がこぼれています。「孝助、おろしてくれ。」孝助は、お父をゆっくりおろすと、二人で桜に向かって手を合わせました。お父は、そのまま眠るように息を引き取りました。
このことを聞いた村人たちは、その桜のことを「孝行息子(こうこうむすこ)の桜」という意味(いみ)で「孝子桜(こうしざくら)」と呼ばれるようになり、毎年美しい花を咲かせ、今でも、訪れる多くの人たちの目を楽しませてくれています。

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